統合失調症ってどんな病気?
疫学
罹病危険率は一般人口の0.8%と言われている。
性差はほとんど無いとされ、発病年齢は15歳〜35歳が多い。
原因
ドーパミン、セロトニン、グルタミン酸などの脳内神経伝達物質の、
バランス異常との考え方が主流。
遺伝研究では家系や双生児研究より、遺伝が関与している可能性が
示唆されている。
症状
陽性症状と呼ばれる表に出る症状と、陰性症状と呼ばれる表には見えにくい
症状がある。
陽性症状、、、幻覚と呼ばれる知覚の障害や妄想と呼ばれる思考の障害が中心。
陰性症状、、、自発性低下、感情平板化、無関心、自閉、思考の貧困化など。
治療
薬物治療、精神療法、作業療法、電気ショック療法など。
予後
陽性症状は抗精神病薬により比較的消失するケースが多いが、
陰性症状は残存しやすい。
そのため、陰性症状により社会生活に支障をきたすケースが多い。
しかしながら、近年は抗精神病薬の発達で陰性症状の軽減も見られている。
なお、非定型精神病である場合は、寛解率は上昇する。